2025/06/02
無垢材は憧れるけど…実はトラブルもあるんです
自然な質感と温もりが魅力の無垢材。でも実は、使い方や選び方を間違えると、住んでから後悔することもあるんです。今回は、長年住宅づくりに関わってきた現場のリアルな声をもとに、無垢材でよくあるトラブルとその対策についてご紹介します。
目次
1. 節(ふし)問題〜見た目の好みが大事!
「節がある=安物」ではありません。木のキャラクターとして捉えると、個性や味になります。ただし、見た目の印象がかなり変わるので、実物サンプルを畳一帖分くらい見せてもらうのがおすすめです。節なし=Aグレードで高級志向、節あり=コストを抑えつつナチュラル感が楽しめる選択肢です。
2. 割れ問題〜木は生きている素材です
木は乾燥や湿度で動く素材。とくに柔らかい木材(例:パイン材)は割れやすくなります。床やキッチンまわりなど、目立つ部分には硬めの木を使う方が安心。また「背れ」と呼ばれる意図的な切り込みを入れることで、割れをコントロールする工夫もされています。
3. 塗装問題〜ピカピカすぎて後悔!?
ウレタン塗装は水に強く、メンテナンスが楽。でも、「木の風合いが消えてしまった…」とがっかりする人も。逆にオイル塗装や自然塗料は手入れが必要ですが、無垢材本来の質感を楽しめるのが魅力です。日々のケアを楽しめる方なら、自然塗料の方が断然おすすめ。
4. ウッドデッキ問題〜屋外は特に要注意!
ウッドデッキに無垢材を使いたいという方も多いですが、通常の木材だと数年で腐るリスクも。そこでおすすめなのが「アイアンウッド」などの耐久性が高い木材。コストは少し高めですが、長持ちして雰囲気も◎。もしくは、木粉と樹脂を混ぜた人工木も選択肢としてアリです。
無垢材を使うなら“適材適所”がカギ
結論は、「無垢材=全部良い」ではなく、使う場所と目的に合わせて選ぶことが大切。例えば、床には硬い木、壁には節ありのキャラクター材、屋外には腐りにくい木材…といったように、素材の特性を活かした家づくりを意識することで、失敗を防げます。
山梨で注文住宅や新築をご検討の方は、自然素材に強い地元の住宅会社としっかり打ち合わせしながら進めるのが安心。山梨の気候に合った素材選びをしてくれるパートナー選びも大切です。
また、最近は平屋住宅や企画住宅を中心に無垢材をうまく取り入れた施工事例も増えています。山梨への移住を考えている方にも、自然と共に暮らす家として無垢材の魅力は大きいですね。
「スマトチ」では、素材の選び方からメンテナンス方法まで丁寧にアドバイスしています。ぜひお気軽にご相談ください。