2024/12/04
イルミネーション
12月に入ると町並みは、すっかりクリスマスモードの
イルミネーションになりますね。
ハロウィンでもそうですが、
街にイルミネーションが灯ると気分は否が応でも高揚します。
そもそもイルミネーションとは何なのでしょうか?
イルミネーションに使われる光源は、
ついこの間までは白熱電球の豆電球で、温かく雰囲気がありました。
しかしLEDの普及によって世界のイルミネーションは激変しました。
今ではLEDが主流で、街は明るく、色鮮やかに変貌しています。
ではどう変化したのか、日本と海外のイルミネーションの歴史を辿ります。
◆気分を高揚させるクリスマスイルミネーション
ハロウィーンが終わると街のあちこちでクリスマス商戦の飾りつけが行われます。
それにイルミネーションが加わると、街に華やかさが増し、否が応でも気分が高揚します。
クリスマスは今や世界的な大衆行事になっています。
その分、宗教色が薄れている感も事実かと思います。
日本は神道、仏教の国で、実際キリスト教徒は人口の1%いるかいないかです。
それでも私たち日本人の多くはクリスマスを特別な行事として受容しています。
確かに宗教的部分だけを切り取ってみると違和感を覚えるかも知れません。
しかし、今や海外から年間1000万人を超える人が日本を訪れています。
また、例えば東京のある地域では欧米人が多く住んでいることなどを考慮すれば、
公共的な街でクリスマスを盛大に祝うことは決して不思議なことではないのでしょう。
ここで改まってイルミネーションとは何なのか?またその歴史はどうなのかを考えてみます。
本来、イルミネーションは明るくすること、照らされていることを意味します。
まさに照明そのものなのですが、
一般に私たちは小さな電気の光を使って装飾することと考えています。
しかし広義には小さな光が必ずしも
電気の光だけではなく、ろうそくや油、ガスの光もあります。
そしてこれらの光はクリスマスを祝うためだけではなく、
夜間における風景を作りだす光の装飾と考えてもよいでしょう。
◆クリスマスイルミネーション、ミニヒストリー
19世紀の後半、電灯によるクリスマスイルミネーションが世界で初めて灯りました。
エジソンが電球を発明してから間もないことで、
それもエジソン自身の手で行われたようです。
日本では1904年銀座で灯されたのがその始まりとされています。
日本でクリスマスイルミネーションが100年以上の歴史のあることに驚きで、
どのような光だったか興味が尽きません。
21世紀に入ってからクリスマスイルミネーションの主役は
間違いなくLEDになっています。
カラフルで透き通るような光は人々の目を引き付けるに十分な効果があります。
それはとても綺麗に思いますが、一方で昔の豆電球にような暖かさに欠けます。
10年ほど前から、LEDが普及し始めると
世界のクリスマスイルミネーション事情に大きな変化がみられます。
LEDはイルミネーションに電気料金があまりかからないことからランプの数が増え、
さらにカラフルな光で華やかになっているようです。
◆クリスマスマーケットの光
イルミネーション効果に便乗して商売繁盛をもくろむ考えは
どこの国もあまり変わらない気がします。
なかでも16世紀に生まれたドイツ発生のクリスマスマーケットは代表的です。
マーケットは仮設のテントで作られた店が多く、ドイツの場合、
テントの色がクリスマスカラーの赤色や、赤と白色のタイプがよく目につきました。
それらが広場や通りになどにところ狭しと並んでいたのです。
当初、マーケットはクリスマスツリーに飾るオーナメントとそれを作る道具など
実用的なものが多く売られていたようです。
しかし今日では飲食品、クリスマスソングのダウンロード、
クリスマスプレゼント、お土産などいろいろです。
もちろん日本も負けていません。
日本人は海外の文化でさえ、自分たちのイベントにし、
様々な工夫で商売に結び付けるたくましさがあります。
最近ではクリスマスマーケットも全国各地で開催されるようになり、
多くの人たちでにぎわっています。
クリスマスマーケット自体、日本での歴史が浅いため、
ドイツやオーストリアなどに比べると規模も小さいです。
しかし、年々、その規模は拡大しています。
皆さんもクリスマス前の楽しみの一つとして、
イルミネーションと合わせて堪能しましょう。